1. はじめに
皆さんは、テレワークをしていく中で、目の疲れを感じたことがありますか?
日常生活でもスマホやパソコンを何時間も眺めることで、心身の負担を感じます。
適切なパソコン作業のためには何が必要なのか、今回のブログを通じてチェックしていきましょう!
2. VDTガイドラインとは?
VDT とはVisual Display Terminalsの略で、パーソナルコンピュータやスマートフォン、タブレットなどの情報機器が該当します。
厚生労働省では、情報 技術の発達や、多様な働き方に対応するよう、パソコンなどを使用して働く作業者に向けた健康・作業管理の指針を「VDTガイドライン」として2002年に公表しました。
そして、2019年の7月にはガイドラインが大幅に改正されました。また、職場でのIT化がますます増えていることから、2021年12月に一部改正されました。
3. ガイドラインによる作業時の注意点とは?
①. 1日4 時間以上パソコン作業を行う作業者が対象
次のいずれかにに該当する場合には対象となります。
・作業中は常時ディスプレイを注視する、又は入力装置を操作する必要がある。
・作業中、労働者の裁 量で適宜休憩を取ることや作業姿勢を変更することが困難である。
上記に該当しない場合、自覚症状を訴える作業者のみ健診の対象となっています。
②. 情報機器等及び作業環境の維持管理
・採光・照明の注意点
ディスプレイを用いる場合の書類上及びキーボード上における照度は 300 ルクス以上とし、作業しやすい照度とします。
また、ディスプレイ画面の明るさ、書類及びキーボード面における明る さと周辺の明るさの差はなるべく小さくすることが求められます。
・グレアの防止
目の保護のためにはグレアを減らすことが重要です。
そのため、間接照明等のグレア防止用照明器具を用いることが必要です。
・一連続作業時間は1時間以内に
1日の作業時間を管理することが重要です。
1回の作業時間を1一連続作業時間が1時間を超えないようにし、次の連続作業までの間に10 分~15 分の作業休止時間を設け、かつ、一連続作業時間内において1 回~2回程度の小休止を設けるように注意します。
4. 従業員の健康を守るために、労務担当がやるべきこと
①. 作業者の健康状態の把握
健康障害の防止を図るため、作業者に対して、次により健康管理を行うことが必要です。
・配置前健康診断 – 新たに情報機器作業を行うこととなった作業者の配置前の健康状態を把握し、その後の健康管理を適正に進めます。
・自覚症状の有無の調査
・定期健康診断 – 1年以内ごとに1回、定期に健康診断を行います。
②. 健康相談
作業者が気軽に健康について相談し、適切なアドバイスを受けられるように、プライバシー保護への配慮を行いつつ、メンタルヘルス、健康上の不安、 慢性疲労、ストレス等による症状、自己管理の方法等についての健康相談の機会を設けるよう努めることが必要です。
5. おわりに
情報機器を用いて作業をする場合、適切な方法で作業をし、徹底した健康管理が大事です。
そのためには作業者のみならず管理者の協力の下、普段から指導や教育・訓練を繰り返し行い、労働衛生管理・健康管理体制の確認が必要です。
以上のVDTガイドラインの注意点を通じ、職場における健康の確保ができるようにしましょう。